いつか合気道の道場を設計したい建築家のブログ

2021年12月01日

一級建築士として答える事 一個人として答える事

ご依頼いただいたお施主さま、普段から親交のある方から質問を受けることがあります。 質問の内容は、建築、家に関する事。 「中古住宅買おうと思っているけど不安。 どこに注意したらいい?」 「古民家を改装したいけど耐震改修しなくちゃだめなの?」 この前、そんな相談に対して一級建築士としての責務、経験に基づく事例や類推できる事を説明していたところ。 所員に質問者は、ほぼ購入の意思を固めているのだから。 プロとしての固い意見じゃなくて、個人の見解を確かめたいだけだよ。 と言われました。 たしかに質問者はプロに見立てを聞きたい場合と プロだけど一個人としての意見を聞きたいという場合がありますが。 なるたけ […]

2021年11月29日

施主は孤独 7

ウッドショック。 2020年、コロナによる世界の都市がロックダウン その後、沈静化傾向になるや否やアメリカの住宅需要が増えました。 アメリカ各地の住宅の材木需要は流通に大きなインパクトがありました。 そして、スエズ運河の座礁事故にからみコンテナ不足という事が重なり、日本はコロナ真っ只中で今後の需要を様子見していたことと重なり材木の輸入量が著しく少なくなる状況。 国内大手のビルダーは材木確保に動き出し、輸入材は極端な品不足、国産材にも需要が増えこちらも高値で取引される状況となりました。 この時点で情報の格差は大きく、工事業者間でも状況把握と今後の見通しに大きな差が生まれている状況でした。 井元さ […]

2021年11月18日

暮らし方が変わる仕掛け

合氣道建築家の中西義照(てる)です。 ある人からFORMAに依頼される人には依頼する理由があるはずと言われました。 設計を頼む人にはその人なりの理由がある。 はず^^ その理由を深く考えたことはないと思っていたけれど、設計の過程で理由を理解することに努めている気もします。   どんな暮らしを望むか? 何を大切にしているか? 好みの事や物はあるか? どんな時間が心地よいか? 何年この家に住むだろうか? 家族それぞれのパーソナリティーは?   雑談中に交わされる言葉の断片を自分の中で蓄積又は反芻することで、建築が出来るきっかけとなり提案(具現化)に結び付いています。 根本的には、依頼者の想いがカタ […]

2021年11月17日

日本の断熱性能に上位基準が追加される!?

京都,亀岡市の設計事務所 FORMAの 中西義照(てる)です。 2020年、断熱性能の義務化が見送られ日本の住宅の断熱性能の進化は低いレベルのままになってしまうのかと危機感を抱いていました。 日本の断熱性能は「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度」というものがあり 等級4が最上位性能と表示されています。 しかしながら等級4性能と実際の温冷感には開きがあります。 世界レベルと比べると日本の性能はこれでもいいのかという低さなのです。 それをを知っている設計者、工務店は既にHEAT20 におけるG2・G3レベルもしくはパッシブハウスレベルの性能を求めて進んでいます。 FORMA […]

2021年11月11日

「ラフに話そう後悔しない家づくり 座談会」 を開催しました

合氣道建築家の中西義照です。 心と体を健康に保ち、仕事や人生を楽しめる居心地を デザインし提供しています。 なぜ座談会なのか? それは双方向で後悔しない家づくりを一緒に考えたいからです! そもそも、「施主は孤独」のお施主さんとの出会いを通じて、知り合いに家建てたり、手に入れる前に知っておくことを伝える事がめちゃ重要だと感じたから。 断熱性能や耐震性、光の取り入れ方や風の抜け方、暮らしが機能的になるようにライフスタイルに合わせたチューニング、居心地のよさの追求、等々 依頼先によってどんな家になるかが決まります。 もしそこにミスマッチが起こった場合は後悔につながる可能性が高い。 そんなことが起こら […]

2021年11月01日

施主は孤独 6

 肝心の土地は売れたかもしれないし売れていないかもしれないという状況のようです。 もし売れていたら、また土地探しからとなり一から計画のやり直しということになります。 そうすると井元さんの今迄の動きが無駄になってしまいます。 家づくりの最中にはありがちな局面ですが、打ち合わせの期間や内容が濃い段階まできているのでここからの軌道変更は思い切りが要ります。 井元さんの負担にならなければよいなと思いながら かわちゃんという人がやっている工務店のHPを紹介したのでした。 その日、かわちゃんはモデルルームの工事がほぼ終わり外構の工事にとりかかる為の打ち合わせ。 周囲の工事状況に気を配りながら片付けをしよう […]

2021年10月17日

耐震診断依頼者の思い

昭和56年以前の一戸建ての住まいを耐震診断して 地震の備えを行うにあたってまず強さを知ることからはじめましょうということで 亀岡市の耐震診断士 派遣事業に協力しています。 今日は耐震診断報告の日でした。 杖をついて入ってこられた白髪の女性。 申込者がご主人のお名前だったのでてっきりご主人が来られると思っていました。 こんにちは! 京都で設計事務所をしている中西義照です。 奥様に耐震診断の結果、改修した場合の工事の程度、金額、補助金が使える事などひととおり説明を終えて雑談。 「いやー主人は家の事に全然興味がなくて・・・」 「家の事は全部私がしないといけないので地震が心配なんやけど、足も悪くて全然 […]

2021年09月24日

マイホーム計画中の 悩み

お問い合わせの方との面談。 まだ30前半の共働きのご夫婦です。 「二年近く家づくりについて動いています」 「ハウスメーカーや工務店、ビルダー等へ行き話を聞いてきました。」 FORMAに来られるお施主さんのほとんどがハウスメーカー等に行かれているケースがほとんど。 家づくりする人のほとんどが手初めにハウスメーカーモデルハウスに行くと聞きます。 F「なぜこちらに相談に来られましたか?」 「断熱、気密、等の性能の目標値が書かれていたからです」 「今まで行ったところによると、断熱はほどほどで良い、省エネ基準で良い、気密取りすぎは良くないと言われました。一方ネットの情報では大事だと言っている人もいるし、 […]

2021年09月22日

施主は孤独 5

そして翌日に井元さんからラインが来た。 「この予算で家を建てられますか?」 うちは設計事務所なんですが・・・ 「頼んでおられる工務店で工事する事は可能でしょうか?」 「頼む予定の工務店とはどうなったんですか?」 「この予算でFORMAさんに頼む余地を検討したいのです・・・」 「契約の前に可能性を検討したいのです!」 何がどうなったか、井元さんはこちらで建てる方法も選択の一つと考えておられるようで、なにか気迫のような強さを感じました。 余地を検討するぐらいならとこの話を一旦受ける流れになりました。 井元さんが選択する裏付けを得る為に動くことになったのはよいけど こういう場合、もしこちらが逆の立場 […]

2021年09月10日

耐震改修 工事

只今、絶賛耐震改修工事中の現場の監理に行ってきました。 工事は地元の 倉昇工務店さん。 耐震改修は考え方を理解し慣れている工務店さんにお願いしています。 外部の足場内では屋根工事と外壁改修の真っ最中。

2021年08月16日

フレキシブルボード 外壁

数年前に サイディングの素地のような壁材発売され、よく見かけるようになりました。 素材の持つ本来の性質に着目し、経年変化や不均一さに美しさを見出しそこに価値を感じる侘び寂び文化に近いものを感じます。  発売当初、大手メーカーがこういう価値の伝え方をするのは驚きでした^^ インスタグラムで素材の魅力について事例を挙げているので参考にしていただきつつ、今回は設計段階から試行錯誤した事例を紹介します。 2013年頃にフレキシブルボードを外壁に使うということであれこれ検討していた時の話です。 フレキシブルボードは工場でプレス加工で作られるため、寸法がきっちりしていて、不燃材、耐水性、耐衝撃性に優れてい […]

2021年08月14日

施主は孤独 4

机に広げた図面を元に意見を出します。 既に工事会社は決められているので波風立たないように 基本裏方の役割。 フリーにアイデアを出すと収集がつかなくなるのでルールを設定。 ・当初の型を踏襲しつつ具体化する。 ・外格は変えない、面積も増やすのはNG 少なくするのはOK ・1F、2Fのゾーニングは変えない。 今の段階ではこのくらい。 早速、井元さんご夫妻とオンラインでヒアリングを行いました。 その際に出てきた言葉のかけらの意味を考えつつ “余白“を今と未来の可能性をつなげるものとして捉え、軸にしました。 広い敷地と建築、建築の中のスペースに余白を設け、世代の異なる家族(個人)の関係性と居住に内包され […]