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建築家のブログ

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-2012.10.12-

「木造住宅の耐震診断と補強方法」が改定されました

同書は日本建築防災協会/国土交通大臣指定耐震改修支援センター発行で2004年の改定版から改定となります。

写真 12-10-10 11 13 31

・改定のの趣旨は2004年の内容をその後の知見により見直し理論上の整合を図る。
・不明確だった点をわかりやすく明確にする。
・旧版の方法を尊重し継続性を保持する事。
・実験データを充実し診断の精度を上げる
という基本方針のもと改定されました。

実務者として認識しておきたい部分としては・・・

・必要な調査内容の明記
・一般診断の方法1のその他耐力の見直し
・耐力要素のデータの見直し
・低減係数の見直しと不連続による不具合の解消
・基礎の分類追加
・非住宅の対応(大規模木造建築物)学校校舎、体育館、幼稚園舎に精密診断2で対応

というところです。

建築物の適用範囲で注意が必要なのは
在来軸組工法、伝統工法、枠組壁工法の3F建て、混構造(立面的混構造)までは適用範囲ですが
丸太組み工法、旧38条認定及び型式認定によるプレハブ工法や平面的混構造は適用範囲外となる事です。

使用していた耐震診断用のソフトも内容が変わりバージョンアップするとの事ですが、行政によっては旧版での耐震診断や改修設計を認めているところも多くあるので注意が必要です。