いつか合気道の道場を設計したい
建築家のブログ

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-2023.12.12-

【森に包まれた家 プロジェクト】 敷地から考える

前回の備忘録から4か月たってしまいました。

その間に【森に包まれた家PJ】の進捗はというと大きく進んではいません^^

でもパーマカルチャーデザインの本を読んだり、京都で実践されている人の話を聴いたり、10月からは学ぶための一年のプログラムに申込み、週一回勉強を進めています。

まだ概要と倫理を学んだところですが 地球の中の植物や微生物、生き物の中で人が持つの過剰性について知りました、そうした人の過剰な思いや行動が気候変動の原因になっている、そして建築業界はいかに人本位であるかという事を突き付けられた気がしています。

気候変動の主原因であるに炭素問題、建築分野由来が1/3を占めるわけで、この業界から考える時にどのような事が出来るのか? 大きなインパクトを持つ方法から、一人で出来ることまで様々な事が考えられるのですが、一人一人が取り組むという意思を持つことが非常に重要だと感じてるところに教えてもらった本がありました。

【リジェネレーション】

 気候危機を今の世代で終わらせる 

  ポール・ホーケン

詳しくは上記の日本語版出版のHPを見ていただきたい。

広まりつつある再生の動きを知ることが出来。

自分が自然の一部であることを思い出し、人間としてありたい生き方とは何かを見つけていくことが大切だと感じました。

敷地の在り方を考える

森に包まれた家を考えるにあたって敷地環境、特性を理解しそこに育つ植生を妄想しそこに来る鳥や生物に思いを巡らせ人も集まるようなエディブルガーデンとなる事で地域とつながり営みの場となる事を重視したいと考えました。

果樹や食べ物をつくる畑というよりは自生の森のように自然を模倣し人が最小限手を加えることで森全体が育つ環境になるように考えたい。

先ずは粘土で敷地をつくり頭だけでなくリアルに考えてみる事から始めます。

手前の定規は安息角の30度 盛り土をカットする位置を考えています。

現地で確認した日当たり具合がよみがえってきます。

春、秋分、夏至は太陽たっぷり。 

冬至の地表面は南隣家の影響を受けます。 

南に寄せる場合は日射取得の形を先決めする必要がありそうです。

今まで妄想して書き溜めてきたアイデアを観ながらリアルにイメージを膨らませてみます!

演劇の主題となった森からつくる 木を植えてみます。

南面は良いのですが冬場の北面の森のイメージがあまりしっくりきません。

四隅に木を植える事から始めるアイデアは様々な敷地でも展開可能だと思っていますがその場所が気持ちよい場所になるかどうかを大切にしたい。 

せっかく森をつくるのだから人が過ごせる場所、使える場所、景色になるところにしたい。

森の前に仮に敷地造成をしてみます。

カットした部分は駐車場、アプローチとなる予定です。

でもこの空間駐車場とアプローチだけではもったいない、コモンスペース、作業の為のフロントヤード等多くの事に使える空間にしたい欲が出てきます(過剰にならない程度に^^)

安息角度の斜面もスパイラルガーデンの一部の用で微気候が作れて適した植生をつくることで景色にもなりそうです。

このあたりから敷地のスパイラルガーデン化と建物を有機的につなげる動線のアイデアが出てきて、また手を動かしスケッチを始めます。

演劇の時の基本設計案では2間(3640*3640)角のボリュームが半地下1つと地上階で合計5つある計画。

2間(3640*3640)角のボリュームは6つ縛りとして構成を検討してみたところ

半地下2つ地上階4つが良い感じ。

スケッチでのゾーニングと断面計画もうまくいきそうで 敷地との関係がよりよくなった感があります。

次はボール紙でボリュームスタディ模型を作ってみます。

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