住宅アーキテクト

中西義照のブログ

暖かさを体感して自分の物差しで比べてみた。

夜明けとともに屋根が白くなっているのに気づきました。

夜に雪が舞ったのでしょうね。

体感的にも冷え込んできたなという感じです。

 

冬になると暖かい所に人は集まります。

焚火、ストーブ、こたつの回りに人が集まります。

これは暖かくて居心地が良いからに他なりません。

 

こんにちは、京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室

住宅アーキテクトの中西義照です。

建築が好きで心地の良い居場所を探究しています。

 

冷え込みがきつくなった先日、パッシブハウスジャパンの勉強会で知り合った工事会社さんのご好意でモデルハウスの宿泊体験をさせてもらいました。

勉強会ではQ値1.6W/㎡Kでも温度ムラがあるとか、暖房負荷の数値を○以下にすると劇的に変わるとか・・・刺激的な言葉が飛び交っていました。

数値的には理解できても実際体感してみないとその凄さや良さが分からないと感じました。

疑問点として温暖地域にこれほどの断熱性能が要るのか?気密や断熱欠損を少しでも無くすためのこだわった納まりとか(ボク的にはこのような事を考えるのは大好きなのですが)

凄さや良さが確認できたところでFORMAでどう進めるのか?

宿泊体験し体感と説明を聞く中で感じたことを書いてみます。

宿泊体験は17:00~翌日10:00まで。

日々と同じペースで生活をする中で体感出来るので、現状の生活との比較がしやすいです。

 

性能 UA値0.24W/㎡K C値0.24cm2/m2

設備 全館空調(全熱交換型換気システム)+エアコン(約15帖用)

 

まず感じたこと。

○玄関入ると明らかに暖かい

○ホールで説明を聞いていると上着を脱がないと暑いくらい(エアコンは23度設定との事、生活では18~20度との事)

○床、壁、天井の表面温度も室温と同じくらい。ひやっー(冷放射感)とは感じない。

 

そして夕食の準備~食事

○キッチンの床はタイルですが冷たく感じません。(表面温度:24度)

○キッチン、ダイニング、リビング、和室の室温は22度程度、湿度は45%と少し乾燥気味なので加湿器が備えられています。

○窓の数もたくさんありますが冷放射は感じません(エクセルシャノンの樹脂サッシ)

 

入浴~寛ぐ

○洗面脱衣、気合を入れなくても服が脱げます。

○浴室も、同じく快適。

○入浴後も薄着のまま過ごせそうな気になりました。

○髪の毛が濡れてても気になりません。

 

就寝~チェックアウトまで

○一階の和室と2階の寝室に分かれて寝たのですが、二階は布団を着ると暑いくらいだったようです。一階和室も暑いほどではありませんが掛布団が無くても寝られそう。

○明け方の一番冷え込む時間帯にダイニングの床、壁、室温を測ってみました。

床:24度/壁25度/室温22度

○この時間帯のトイレも快適。

過ごしてみて感じた事や考えさせられた事。

 

ホテルや病院のように身体に負担のない快適さ。このような環境にいると居心地は良いことはもちろん、家の中での動きにも影響がありそうです。

「寒いから出来ないよね」と思う事でも、寒さのバリアが取れる事で「あれしたい。これしよう!」と動きが誘発されることに繋がります。

 

そして、服や布団に冬用という概念がなくなるので持ち物が少なくできる、ひいては家の中の収納量も少なく出来るかもしれません。

これはFORMAでおすすめしている小さく住むという事に大きなインパクトとなりそうです。

 

設備についても考え方が変わりそうです。

温熱交換、一種換気(吸気、排気共換気扇)やエアコン常時付けたままという使い方でも冬場、夏場の電気代は1万円/月以内という事。

冬、夏期間の光熱費が抑えられる効果、言ってみれば燃費の良い家とも言えます。

 

建築費が上がっても燃費が良く快適な家が出来る事で、長い目で見た時にコスト感が理解出来て。

居心地がよくなり、家の使い方も広がるとなれば住まい手の満足感も上がると思います。

 

良いことずくめではありますが、一方、生物学的に見た時にどうなん?という疑問も残ります。

この辺りすっきりさせたいところですが快適を味わうと元には帰れないものでもありますね。