いつか合気道の道場を設計したい
建築家のブログ

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-2016.5.21-

正確なエアコン選びの方法

エアコン選定については設備設計時にメーカーや専門業者に算出してもらい容量を決める。
エアコンは別途となるケースが多く、その都度、専門業者にヒアリングして選定という決め方がほとんどでした。

 

eacon

今年からは温熱環境の計算ソフトを導入しエアコン選定まで設計を自社で行い、例え別途であっても最適な選定が出来るようにサポートする事としました。

 

その理由として、エアコン選定時に本来加味する条件が性能の低い家から高い家までおしなべて何帖用という表示に疑問を持ったからです。
本来、部屋の向き、階数、断熱方法、日射、遮熱、その他の負荷となるものは其々であるのに帖数で選ぶというところに相当な巾を許容する数字(つまりオーバースペックになる場合が有る)という事が予想できました。

エアコン仕様

現在設計中の家、10帖の部屋で固有条件を考慮した上で算出したエアコン(冷暖房)はなんと6帖用でした。

断熱方法や日射取得が軽減できる建築的な工夫はたくさんしていますが、この結果は正直驚きです。

 

家の設計時に断熱や庇、雨戸や簾等の工夫できる部分はしておく事も省エネにすごくつながる事です。

エアコンの省エネ性能を追求するのも一つですが建築で出来る事もたくさんあります。

そうする事でイニシャルコストだけでなくランニングコストも抑えられる事は容易に想像できますね。

 

商品の表示に何帖用と書いてあれば、消費者は広さに見合ったものを選ぶ事になりますが、本当は個別に実態に即した条件で計算を行い結果を元に選ぶ事です。

 

FORMA建築研究室 中西義照