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-2025.8.24-
映画 TERRA ぼくらと地球のくらし方(ハンモックの時間をふやそう)
パーマカルチャーの世界観を映画にした、TERRA ぼくらと地球のくらし方。この映画を観るのは2回目になります。
初めてみた時の感想を書いたブログ「パーマカルチャー」

2年前に観た時、自宅の隣のガレージを食べられる庭にしたいと思いました。といっても、すぐにアスファルトを剥がしてということより、まずはできることから。
自宅の木塀とガレージの隙間(幅26cm、奥行き14m)に敷いてあった砂利を取り除き、土を入れて薬味になるような和洋のハーブや小さな果樹、いただきものの苺を植えました。
菜園用の水やりや、夏場の水まきに1000Lの雨水タンクも設置しました。
それまでにも、生ゴミコンポスト(キエーロ)と、裏庭に200Lの雨水タンクは設置していましたが、雨水を大いに活用しようとさらに追加です。
キエーロの土を堆肥にした土で育てた菜園で、レモングラス、レモンバーム、ミントなどハーブが何種か育ち、おかげで、毎朝フレッシュハーブティが飲めるようになりました。

映画TERRAの中で、パーマカルチャーデザイナーのソーヤ海さんの言葉が印象に残りました。
「いかにハンモックでゆらゆらする時間を増やすか。もっとやればもっとエコに素敵にできるけど、忙しくなって余裕がなくなるんだよね。余裕をなくしてまではやらないし、余裕があれば自然とエコになる。」
都合よく自分に置き換えると、我家の庭に手を入れ素敵にエコにすることはまだまだあるけど、ハーブティを飲む余裕を大事にする。やればやるほど、時間のある人だけのものになるのでほどほどに。と、自分なりの解釈をしてお茶時間を大事にしようと思っています。
※最初に見たことの補足になりますが、2年前の映画をきっかけに設計者テルさんはパーマカルチャーデザインコースを受講し、パーマカルチャーデザイナーになりました。
持続可能な暮らしの環境をデザインすることは、住宅の設計と直結します。今まで実践してきたことも多く、それらが体系化されていることで、より分かりやすく伝えやすくなったのではないかと思います。

さて、2回目の感想です。
街中のアーバンパーマカルチャーでもなく、里山のような自然に囲まれた中での循環のデザインでもない。私たちが暮らしているような、いわゆる住宅街での誰でもできる小さな循環のデザイン、そこでできることも大いにあるんじゃないかと思っていたことを再確認にするに至りました。
いわゆる都会と言われるような街が変わると大きなインパクトがありますが、街と里山との中間にある、子育て世代の住宅街、ちょっと高齢化した住宅街といったような一軒一軒が、小さな森(木が3本で森)や菜園スペースを作り、雨水や太陽の熱を利用し、小さな循環が生まれるとどうなるでしょう。
食べられるものが庭にあると収穫や水やりに外へ出る機会が増えたり、コンポストに生ゴミを持って出たり、高齢の方も子どもたちも、そこに暮らす人たちの会話が自然と生まれそうな気がします。

なんなら小さな庭で採れるハーブや野菜の物々交換だっておきるかもしれません。そして、家々に緑のある自然豊かな街には、鳥や虫がやってきて、土が増え微生物との距離が近くなることで、見えない生物の役割を感じるかもしれません。
なんとも素敵じゃないですか。それじゃあ、私は、次は何をしていこう。
というのが、今回の感想です。
地球で暮らすことを考えるきっかけ、そんなたいそうなことでなくても、ハンモックでゆらゆらする時間を増やすきっかけに、観る機会があればおすすめします。

今回、映画をみたのはランチ&カフェ寿さんです。こちらでは、毎月第三木曜日は映画の日として、主にドキュメンタリー映画を配給するユナイテッドピープルと提携し月替わりで映画を上映されています。
11月は、寿シネマ特別編「荒野に希望の灯をともす」上映会へ観にいく予定です。映画を観たあと、みなさんで感想をシェアする時間もとてもよいです。よかったらご一緒しませんか。