住まい方アドバイザー 中西千恵のブログ

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-2025.6.3-

里山ではない、亀岡への移住

リノベーションして2年が経過したHさんのお住まいの点検に伺いました。迎えてくださるお庭がとてもきれいでした。一緒に行った工務店の監督さんも「こんなお庭でしたっけ?」とおっしゃるほどで、手入れのいきとどいている見た目だけでない気持ちのよさも感じるからでしょうね。

こちらにお住まいのご家族は、2年前にご主人のご実家に東京から引っ越されて来られました。ご主人にとってはUターンですが、奥さまやお子さまにとってははじめての亀岡暮らしです。

亀岡への移住というと田畑が近い里山近くに暮らす人が多いような気がしますが、こちらは亀岡の旧市街です。

田畑に囲まれる環境ではないですが、亀岡にいれば近くで新鮮なお野菜や食べものを手に入れることができます。

奥さまに亀岡での暮らしをお聞きすると、歩いていけるところで手仕事しながらの人とのお付き合いがあり、スーパーや学校、駅へも歩いていける街中の便利さがありつつ、東京に比べると桁違いの人の少なさや、周りの方もとても親切で暮らしやすいそうです。

東京にはお友達も多いでしょうが、たまに遊びに行くくらいがちょうどよく、また東京で暮らそうとは思わないということでした。逆に、東京のお友達がこちらへ遊びにきたいとおっしゃるそうです。

ただ、お子さんたちは東京がよかったそうです。たくさんの刺激があり、お友達も東京だからでしょうか。これから数年後、ここでの暮らしが長くなった頃に、子どもたちにとって生活の場が変わったことをどう感じるのか聞いてみたいです。

さて、室内に入らせていただくと、家の空気、気配というのでしょうか、とても穏やかであたたかいのです。今はデイサービスに通われるお母様が、元気な時に作られた切り絵が飾られていたり、奥さまお手製のものも多く、家族が大切にしたいことを暮らしの中で大切にしながら生活されているのを感じます。

リノベーションも、お母様に以前の家の様子を思い出せるようにと、既存の建具をなるべく利用したり、違う形で残したりすることになりました。温かい雰囲気は、目には見えないご家族の思いやりが伝わるのでしょうね。

小学生だった次男くん、背が高く大きく凛々しくなっていてびっくりしました。育ち盛りの2年と、自分の2年、おなじ2年のはずですが、、、

暮らしはじめられてからの、ていねいな暮らしやご家族の幸せな様子に触れることができ、とてもうれしい2年点検でした。歩いていける距離にあるお住まいということもあり、みちくさしに我家へもどうぞいらしてくださいね。ありがとうございました。