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-2025.9.8-
田原イコール8号
足元を掘り下げ、マントルを通り抜け、この惑星の核であなたと出会いたい。
地表の面積を奪い合う社会の次を目指したい。
熱いメッセージの田原真人編集長のコミュニティ生成マガジン「イコール」が届きました。

「イコール」とは?
『イコール』は、橘川幸夫、久恒啓一、田原真人の3人の編集長によって創刊されたコミュニティ生成マガジンです。
執筆者の原稿料は無料。一緒に未来を模索している仲間に声をかけ、その人が書きたい記事を書いてもらいます。関係性をベースにして雑誌ができていくと同時に、雑誌を通して関係性が育まれて行きます。この雑誌発行の方法を「コミュニティ生成マガジン」と呼んでいます。
田原イコール公式ページより。
田原編集長のイコールは、日本語、中国語、英語、韓国語、スペイン語、ベトナム語、フィンランド語など併記の多言語マガジンです。各記事にQRコードが貼られていて、読者は多言語にAI翻訳したWebページにアクセスして自分の言語で読むことができるようになっています。
なんて素敵なんでしょう。
今回は、谷町ソーシャルの会の仁科 佳千さん、銀座すなbarの池下カナさん、梨花書院のピッサル先生、知っている方が多く寄稿されているので、早速そちらの記事を一気読みしました。
ピッサル先生の記事は韓国語表記ですが、QRを読み込みサクッと読むことができ言葉の壁を感じることがありませんでした。
寄稿される方は得意な言語で記事を書き、読者は7カ国語で読める、一冊で7カ国語に対応できる雑誌です。
まさに、「どこかに合わせるのではなく、お互いが壁を乗り越えて相互理解へ向かっていく未来をイメージして展開していく。」田原イコールの目指す方向を体感できます。
田原編集長とは、昨年、韓国への東学の旅が初対面で4日間ご一緒させていただきました。タオル片手に一緒にお風呂へ行った仲間といった気さくな方ですが、あらためてプロフィールを読みました。
田原真人は、サイエンス(物理学)とデジタルファシリテーションを統合し、「共創的変容デザイン」を提唱する社会変革ファシリテーターです。
大学院では物理学を専攻し、量子力学・複雑系・自己組織化・相転移の理論を探究し、細胞性粘菌の集合と形態形成の数理モデルを研究。現象の根底にある「部分と全体の高次元コヒーレンス」の原理に触れました。その後、この科学的知見を社会システムや組織、教育に応用し、デジタル技術と対話の融合による共創プロセスを実践しています。
デジタルファシリテーションの先駆者として、ZoomやMiro、生成AIを駆使し、多様な人々・文脈をつなぎ合わせる場をデザイン。教育、研究、企業、福祉、メディアといった領域を横断し、現状の課題を構造的に捉え、未来へのシフトを促進するエコシステムを構築しています。

イコール8号 は、ミネルバ大学の学生さんの投稿も多いです。世界を巡りながら学んでいる学生たちの生の声を読むことができそうです。私もこれから楽しみに読み進めていこうと思っています。
背景の異なる人たちが言語の違いを軽く乗り越え、お互いに理解を深めていくことができるのでしょう。AIの進化が社会にもたらす影響はこんなカタチでも身近になっています。
そして、冒頭の熱いメッセージ
足元を掘り下げ、マントルを通り抜け、この惑星の核であなたと出会いたい。
地表の面積を奪い合う社会の次を目指したい。
コミュニティ生成マガジンの向かう未来が楽しみでなりません。