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-2025.12.12-
亀岡の里山、皮むき間伐した森の木を切ろう。
メキメキッ!!森に響きわたる音。
今年の春に皮むき間伐を共催した「青のたすき」さんが、二年前に檜の皮むき間伐をした「はじまりの森」。こちらで木の伐採イベントがあり参加してきました

皮むき間伐をすると徐々に葉っぱが枯れ、木が枯れていきます。そうすると鬱蒼としていた森にぽっかり穴があき、空が見え、そこから光が入り地面に緑が増えていきます。苔が生えたり、小さな芽が出ています。
このゆるりとした森の変化は、一気にする間伐との大きな違いのひとつだと思います。森の樹々と同じように変化はゆるやかでも、光が差し込んだ地面の下では確実に変化が起こっているでしょうね。

さて、今回は子どもたちも一緒の伐採イベントです。講師は皮むき間伐でお世話になっている山守の西本 賢(にしけん)さんです。ロープを使って安全に、チェーソーも使いながら、あと少しもう一回と声をかけられながら、最後は子どもたちの力で!
森に響く木が倒れる音を聞き、木が倒れる様子を静かに見つめる、時間にしたらほんの少しですが、森に生きるあらゆる生物と共に感じたように思います。

木が倒れた後はノコギリを使ってみんなで枝打ちです。見ていると簡単に使えそうなノコギリも、使ったことがないとコツがわかりません。どう使うと力がいらずに切れるのか。地元の方と講師のにしけんさんに教えてもらいます。早速、試してみると全く切れ方が違います!ギコギコしていた腕もだるくなく、なんて楽チン!そして早い!

森はヒヤッと寒いですが、動くとすぐに暖かくなります。空気や光や温度や湿度や、植物から発せられるなにものかまで、いろいろあるでしょうが理由など関係なく気持ちよい。森の時間はいいですね。
そういえば、先日脳科学のお話で、森林浴が脳にとてもいいとお聞きしたところでした。幸せホルモンのセロトニンが活性化したのかもしれません(笑)
お昼ご飯は、ミライマからもほど近い「喫茶とペーグルのお店ネコタ」さんのお弁当です。

午後は、伐採した丸太や森で製材してもらった木を使ってのモノづくりでした。残念ながら私は午前中のみ参加でしたが、ミライマの「みちくさの森」も来年あるいは再来年には、こうして木を切ることができるようになるはずです。
森の変化も楽しみ、森で育った檜をどう活かすかを考えるのも楽しみです。「はじまりの森」も「みちくさの森」も、同じ東本梅町ですが、見渡せばいろいろなものがこの地域に豊かにあることを、またあらためて思う森ですごす時間でした。

小さな子どもたちが夢中になって木を切っている姿。足裏で感じる森の感触、光が差した森の景色、みんなで力を合わせ木を倒す体験、自分で枝を切り落とした達成感、身体で覚える道具の使い方、地元のおじさんたちの道具使いを子どもたちはどう見ていたでしょう。そして、目の前の木から物ができることを知ります。
受け取るばかりでは備わることのない感性が養われる体験。お子さんのいらっしゃるご家族に、「青のたすき」さんの活動をとてもおすすめしたいと思います。