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-2026.3.19-
春を食す。
冬の間は静かだった里山の足元が、春になるとにぎやかになるのを感じます。何気なく見過ごしていた、というかざっくり景色として捉えていたところから、足元に動きだした植物たちが気になりはじめます。
先日、京丹波町での「そうだ、野食(やしょく)しよう」というツアーに参加しました。(RE 風土Labのモニターツアーです。)ノビル、よもぎ、クレソン、ふきのとう、ハコベ。野草を自分たちの手で摘むところからはじまる一日でした。

野草を摘みはじめると、気がつくと夢中(笑)。一緒に参加するみなさんも同じようでした。ただ、摘むだけなのですが、夢中になるのはどうしてでしょうね。ここにも、あそこにもと見ていると、だんだん目が野草を見つけられるものになっていく。見えていなかったものが見えるようになる瞬間です。

川沿いにはクレソンの群生!もちろん育てているわけではなく野草です。なんと贅沢なことでしょう。指先にはふきのとうを摘んだ強い香りが残り、なんとも言えないほろ苦さです。

摘みたての野草は、講師の野草料理研究家の西本方さんに教えていただき「野食(やしょく)」に変わっていきます。
ノビルとハコベのおやき、よもぎの胡麻和え、クレソンの海苔和え、ふきのとうの天ぷらとふき味噌。そして、猟師さんから命をいただくお話を聴きながらのジビエ(鹿肉)カレー。(今春の鹿肉はとても脂がのっているそうです。)

そんな体験のあと先日実家に帰ると、おばあちゃんが裏庭にふきのとうが顔を出してるよと。今年は当たり年なんでしょうか、ニョキニョキと明るい黄緑がたくさん芽を出していました。
おばあちゃんは、ふきは好きだけど、ふきのとうの苦さは苦手そうです。私はその苦さが好きで、天ぷらにしたりふき味噌にしたりするので、うれしくなってまたここでも夢中でふきのとうを摘みました。
ふと、「これを全部とったら、ふきができひんことない?」おばあちゃんに聞くと、「大丈夫、大丈夫」と。(同じ植物でもふきとふきのとうは部位が違うようです。)

足元にたくさんの恵みがある、春はそんなことに気づく季節です。食べられる野草を知り、足元に目を向けてみると、景色の見え方が変わる気がします。春を食す。まさに、今年はたくさん採れたての春を食べています!
4月29日に「森の時間 〜森を歩き、火を囲む〜」を開催します。
森の時間の後は、里山にあるミライマで火を囲みながら食事をします。その頃は、ちょうどヨモギが摘みやすい頃。森を歩き、火を囲み、野草を摘んでみませんか。よかったらご一緒しましょう。