建築現場日記
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-2024.2.20-

Scenery House 引き渡し

ついに引き渡しの日がやってきました。

工務店さん、職人さんたちへ、お施主さんから「近くまで来たら遊びに来てくださいね!」という、うれしいお言葉を頂きました。

そして、これからはお施主さんと設計者の関係から、暮らしを楽しむ仲間となります。改めてよろしくお願いします。こんなことを試してみた!こんな楽しいことを見つけた!そんな情報交換をしながら、暮らしを楽しめるとよいと思っています。引き渡し後、こうして暮らしを楽しむ仲間が増えていくことも嬉しいことの一つです^^

写真は、引渡し前日の完成見学会の時のものです。植栽は引渡し後になるので、見学会や写真は植栽前の状況ですが、この段階でのいろんなシーン(Scene)が創られています。植栽が施されると更に奥行や深みが加わります。

重なり。4つの屋根が重なるファサード
お向かいの植栽を借りて、家から出る時の景色
連続する面白さ ガラスの映り込みでポーチ屋根の連続するシーン
重層からの空。見上げた時、重なる屋根、軒天井
一体感、木製建具(玄関)と既製品サッシ(上部窓)の組み合わせ
意識の変化、3層の高さが異なる天井の重なり
景色のジャマをしない階段 極限まで細い部材でデザイン
犬くんの居場所 Scenery Dog House 
ダイニングテーブル上部のペラ&ペゾ、ブラケットはフローリング部材でデザインし大工さんの造作 
屋根との一体感、シンプルな構成のための、天井、屋根軒天井の同材仕上げ、天井いっぱいのハイサイドライト。
階段を降りる時のシーンはご近所の植栽を借りて。
2月18日11時頃。南面ハイサイドからの日射取得。新緑の季節、日射が当たり緑の光が反射して入ってくることを期待!
タニコーの家庭用キッチンブランド“MEISDEL” 背面収納は収納物に合わせた造作家具。
石の壁とキッチンのステンレスバイブレーションの色彩トーンを合わせました。                            素材の重量感も合せ、且つ、冬場は日射取得で蓄熱してくれる素材。
植栽をきれいに見る 地窓は枠を消すディテール、階段は細い線材の構成
洗面 交差する線を整理してシンプルに
手摺壁の木製ルーバー 空気の行き来を促す役割、重さのない見付の細い材を組み合わせた柱はビスの見えないデザイン。
レザークラフトの工房スペース。ここの主人(あるじ)はご主人。
家事動線、回遊できるリビング収納 手前に小机、左右の可動棚は日用品、文具、救急箱等の備品収納、左手奥に扉付きの掃除道具収納
塀で囲い外部空間を内包するコートハウス。冬:南面のハイサイド窓から日射取得、夏:軒で日射遮蔽

性能

・UA値:0.36W/㎡K

・C値(相当隙間面積):0.3c㎡/㎡

・耐震:許容応力度計算(太陽光荷重見込)等級3 

工事期間は、2023/9/1〜2024/2/19でした。工務店さん、職人の皆さん、お疲れさまでした。 丁寧に気持ちを入れて造っていただき感謝です。ありがとうございました。

そして定例会議に皆勤で参加されたお施主さん、見学会にもご協力いただき感謝です。ありがとうございました。

植栽の芽吹くころに、お伺いしたいと思います!

-2024.2.15-

Scenery House 定例

引き渡しまで後4日。

最後の定例となります。

いつもは午前中ですが本日は夕方から。

照明器具の体感チエックと調整を行いました。

照明器具の体感はほぼ予想していた通り。

予想外な事は軒天井の板張りに内部の照明が当たり程よく存在感を放ってくれていた事。

もう一つは17:00頃太陽が南面の窓をかすめて東面窓の内側に映り込み反射してキッチンの奥の方まで光が届くというギミックが。

夕方なのに朝日の方向から光が射しこんでいます^^

帰り際にお施主さんが実際住んだら色々な気づきがありそうですね!と仰られていました。

住まい手だけが知っているシーンがあるのです。

NsHOUSE、過去の事例でも本棚の一角にかぐや姫の竹が光るように太陽の光が射しこんだり。虹の揺らめきが壁に出来たり、過去のお施主さんからそんなことを伺うのも楽しみの一つでもあります。

またそんな瞬間に出会われてはっ!と気づかれる心のありようが素敵だなと思います。

外部の工事があと少し残っていますが週末には終わるとの事。

あーいよいよ引き渡しの実感が高まってきました。

いつもうれしいような悲しいような複雑な気持ちになります。

でも今回はお施主さんが定例に皆勤で参加されるという稀有な体験でした。

最後の定例迄参加いただいて工事を見たり、職人さんに声をかけられたり、ご自分んで確認されたりして楽しまれている姿を見ながらの定例は工事の皆さんも気合が入ったことと思いますし、終始良い雰囲気の中で進められたと思います。

感謝です。

あと少し最後まで頑張ります!!

今週末の日曜日は完成見学会です。

残り枠は3組なのでお早めに^^

-2024.2.7-

Scenery House 定例

先週からの進捗報告。

作業確認。

質疑応答。

指摘事項の確認(随時)

淡々と進みました。

タイル壁にも日射が当たり蓄熱してくれますね

外構工事

床タイル張り、ポーチ屋根樋工事が進んでいます。

外部の土間コンクリート 押えの後 猫も押さえたらしく

足跡が・・・

駐車場の時はどうか参加しないでください。

見学会の日程が決まりました。

お施主さんもFORMAの事例を見学された事も有り、私たちの家でこれから家を建てる人の役に立てばと仰っていただいており 見学会の機会を設けました。

ご検討中の方は是非ご参加お待ちしています。

-2024.2.3-

Scenery House 定例

本日は完了検査。

以前は行政区の建築課の主事が検査に来ていたのですが、今は民間の確認検査機関に委託しています。

2階建ての住宅の場合は中間と完了の二回検査があります。

法律の規定については中間検査時の方が比重が大きくたくさんのチェック項目がありますが完了時に確認する事は少ないです。

今回の滞在時間もスピーディ!お施主もびっくりの速さでした。

即合格という事で検査済の発行も当日手配できたので帰りに検査機関で受け取ることができました。

この検査機関、3月で統合されて無くなるとの事で少しショックです。

いつもこちらが持ちこむ 難解な条件の法解釈や手続きにも親身に接していただき、審査員が非常勤講師をしている学校の卒業生だったり、責任者もとても気持ちの良い方、受付の事務員さんたちも気遣いが嬉しくてとても良い雰囲気の場所だったので密かに行くのが楽しみの場所でもありました。

さて現場の方は照明器具も2か所を除き完成。

引き渡しまでには夜のシーンも見たいところ。

前回未決事項の確認と是正箇所を確認し随時実行にあたることを確認しました。

外部はポーチ、アプローチのタイル張りが始まっています。

ポストと表札も取り付け完了しています。

表札、インターホンと一体なのですがボタンが7角形になっているという!!

細かいところにもこだわりが この表札はお施主さん支給品。

家の部品も気に入ったものを使いたいという気持は非常によくわかります。

外構が進んでくると更に気持ちが上がってきます!

-2024.1.31-

Scenery House 定例

塀もほぼ完成。

これからの植栽工事の為に先週には植える樹々たちを農場(森)にて選択してこられたようです。

地表面や植栽の設えを妄想するとにやッとしてしまいます。

アプローチの下屋もあと少しです。

照明器具 ペラ ペゾ(中村好文作) も無事設置出来ました。

取付している片持ちバーは床と同材でデザインしたものを大工さんに作っていただきました。

木製建具に設けたブラインドボックス こちらはレッドシダーで造作しています。

お施主さんも来られて養生が取れた空間を丁寧に見ていただいて、時々業者さんに質問されていて、これから始まるであろう生活の方に気持ちが動いてらっしゃる事が伝わってきました。

一月も今日で最後です。

引き渡しに向けて更によりよく、安心していただける家になるように取り組んでいきます。

引き渡しが見えてきましたが工務店さんたちとも更に帯を締め直して全力で取り組んでいただくことをお願いしました。

引き続き入っていただく、職人さん、監督さん、出入り業者の方々 引き続きよろしくお願いいたします!!!

-2024.1.23-

Scenery House 定例

美装(保護されている養生取り掃除する事)が終わり仕上げの状態が表れました。

床の色、木目の具合素晴らしい!

キッチンとタイル壁の納まりもばっちりです。

ソリッドなタイル壁とステンレスキッチンが調和しどっしり存在感を放ってくれています。

照明器具の取付は若干残っている状態、残りの設備機器の取付が行われていきます。

定例日に固定の予定があり現場を見られていなかったFORMA所員

いつもは気になるところを伝えてくれるのですが今回は気になるところなし!

松板も良い感じ!

外部は塀とアプローチの屋根をつくっていて月末ごろには出来上がる予定。

2月2日は完了検査の予定です。

-2024.1.18-

Scenery House 定例

内装の工事最後の見どころは手摺格子。

空気を循環させる工夫の一つでもある格子壁

横格子を留める為に考案したディテール。

小さな部材を挟むように立つ間柱サイズのダブルの柱ここがその秘密

横格子を留める釘やビスは見えないように配慮

手摺柱がごつく見えず軽い印象となり、階下の様子がちらりと見えて吹抜との一体感も高まるのも良いところと感じています。

こちらは昨年12月熱を出して休んでいるときにベッドでスケッチを描いて監督さんとやり取りする中で完成したやり方。

今後、この手摺をつくる際には標準ディテールになります^^

大工さんは内部の格子の手すりの後外部の塀を工事中。

そしてキッチンがついに設置されました。

業務用厨房機器で有名なタニコー家庭用キッチンブランド“MEISDEL”です。

お施主さんと打ち合わせを重ね、担当さんが何度も現場に来られて親身に取り組んでおられる姿が印象的。

各部の納まりも事前打ち合わせでより良い方向になるように調整が出来たと思います。

設置にはお施主さんも立ち会われミリ単位の精度できっちりと納まるように組み立ててはばらして調整するという職人魂を感じられたとお聞きしました。

今回は既に養生されていましたが扉のデザインと仕上がりの細かさが確認できました。

流石、厨房機器メーカー引出し内部もステンレス!

しかも扉の手がかりの工程をお聞きしてなるほど! 丁寧な仕上がです。この作業が出来る職人さんが限られているという事でおりその職人さんがいる工場でのみ作ることができるらしいです。

その技術伝承していただきたいですね。

17日から設備機器が取り付けれれて週末に美装が行われます。

その時にはキッチンの養生が取れるので見るのが楽しみです!

-2024.1.10-

Scenery House 定例

年明け 初めての定例会

本日は主に外回りの確認。

外部水栓、排水の位置、土間コンクリートの範囲等々

年末にお施主さんが支給品を搬入していただいたので実物をもって確認できることがありがたいです。

内部は仕上げ工事も80%進捗というところ。

壁エコフリース工事完了

キッチンバック収納

いよいよ明日はキッチン取付。

コルクタイル

そして明日からは手摺取付

材料は入荷済み いい素材です!

やはりこちらからのシーンが好きです。