住まい方アドバイザー 中西千恵のブログ

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-2024.12.12-

亀岡市 耐震改修工事をされる方は耐震診断士に直接依頼すると早く進みます。

家の耐震改修工事を検討されている方へ。

耐震診断 補助制度について

地震大国である日本では、いつ・どこで大きな地震が起きても不思議ではありません。そのため、国や自治体では住宅の耐震化率を高めるさまざまな取り組みが進められています。その一つが「木造住宅耐震化促進事業」です。

亀岡市では、令和8年度末までに住宅の耐震化率を95%に引き上げることを目標に、

  • 耐震診断士の派遣
  • 耐震改修工事に対する補助

といった木造住宅耐震化支援制度が用意されています。

木造住宅耐震診断士派遣事業について

市へ申し込みをすると、京都府木造住宅耐震診断士が派遣され、ご自宅の耐震診断を受けることができます。

※対象となる住宅の要件はこちらをご確認ください。 (対象となる木造住宅の要件)

この制度の大きなメリットは、自己負担が交通費相当分の3,000円のみで耐震診断を受けられる点です。 「まずは自宅の耐震性を知りたい」という方には、とても利用しやすい制度だと思います。

ただし、耐震改修工事を前提にするなら直接依頼が近道です。

市の派遣制度を利用する場合、

  1. 自治体へ申し込み
  2. 診断士が訪問し調査
  3. 後日、診断結果と耐震改修提案の説明

という流れになります。

この進め方は、どうしても時間がかかるのが実情です。

FORMAの建築士・中西も、この耐震診断士派遣事業に協力しており、市から依頼があると耐震診断に伺っています。しかし実際には、

  • 診断に伺ってから
  • 診断結果と耐震改修提案をご説明するまで

長ければ半年近くかかる場合もあります。

ご自宅の耐震性が心配で申し込まれた方が、その間ずっと不安な気持ちで過ごされているのではないかと思うと心苦しく感じます。

耐震診断士に直接依頼するメリット

耐震改修工事を前提に考えている場合、耐震診断士へ直接依頼することには、次のような大きなメリットがあります。

  • 診断までの期間が短く、結果説明・改修計画・工事までを一貫して進められる
  • 不安な状態で待つ時間をできるだけ短くできる
  • 自分で信頼できる耐震診断士・建築士を選べる

加えて、知っておいていただきたい大切なポイントがあります。

1、自治体の耐震診断の結果だけで、耐震改修工事ができるわけではありません。

耐震診断はあくまで「現状の耐震性を評価するもの」です。実際に工事を行うためには、その診断結果をもとにそれぞれのご家庭の暮らし方や建物の状態に合わせた耐震改修設計が必要になります。

2、耐震改修設計は、京都府木造住宅耐震診断士の資格をもつ設計士(建築士)が行う必要があります。

補助金を活用する場合も、必ず耐震改修計画・設計が求められます。そのため、 耐震改修設計の費用が別途必要になります。

3、耐震診断士に直接依頼すれば、最初から耐震診断も改修設計も含めて建築士が関わります。

診断 → 改修設計 → 工事へと流れを止めることなく進められるため、 結果的に時間的にも精神的にも負担が少なくなります。

「とにかく早く、安心できる耐震対策を進めたい」という方には、 耐震診断士への直接依頼という選択肢を知っていただきたいと思います。

京都府木造住宅耐震診断士派遣事業 対象住宅の要件(参考)

  • 昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅
  • 延べ床面積の2分の1以上を住宅として使用しているもの
  • 自己診断の結果、倒壊等の危険性が高いと判断されるもの

(誰でもできる我家の耐震診断 へのリンク)

耐震診断に伺ってから、結果のご報告・ご説明までに時間がかかりすぎている現状については、以前からずっと気になっていました。「心配だな」と思いながら過ごす時間は、できるだけ短い方がいいと感じていらっしゃる方は、ぜひ早めにご相談ください。

ご相談・耐震診断のご依頼はこちらから

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