建築現場日記
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里山で暮らす家F邸リノベーション 

-2018.11.21-

@里山暮らしの家 N邸リノベーショーン

先日は概算工事金額の説明と合わせて優先工事の再確認。

耐震工事というと 耐力壁を増設、建物上部構造の軽量化と思われる方が多いと思いますが 劣化部分の改修工事が大変重要です。

 

いくら強くしても弱っているところをそのまま置いておくとその部分が弱点になるからです。

住宅医の詳細調査ではこの部分もはっきりとしますので工事に見込むことが可能です。

 

予算を横目にこれから構造計画を本格化させる事をお伝えして了解を得ましたので進めてまいります!

 

 

 

 

 

-2018.11.12-

@里山暮らしの家 N邸リノベーション

概算見積もりが出てきて 現実的に取捨選択が出来る基礎が出来ました。

BIM入力の方も外観が現れるくらいの入力は済みました。

 

これから耐震設計に進むにあたって予算とのバランスを見ながら工事量を踏まえてどこまで耐震性能を高めるかを話し合います。

お施主さまにとっては安心、安全にという思いは一番ですが、予算の上限もある事でしょう。

強さについては構造設計者からの説明をしてもらい耐震性能の程度を理解してもらったうえで進めていきたいと考えています。

 

現段階の状態のままでは劣化事象が即耐震性能につながってきますので劣化改修と合わせて改修計画を立てることが大切になります。

このような部分は費用を削ることは出来ません。

それ以外の箇所についてなら場合によっては後から更新可能な部分もあります。

こういった箇所は将来に更新という手もあるのでしょう。

 

色々な手を考えながらまとめていくことの難しさと責任を感じています。

住宅医として学んだ知識や過去の事例の中で得た方法を駆使することで 家を引き継いでいきたいとお考えのお施主さまの役に立てるように頑張る所存です。^^

 

 

 

 

 

-2018.10.27-

@里山で暮らす家 N邸リノベーション 今週の設計

先週に引き続き、モデリング作業を進めています。

今週最初に、工務店さんに会いに行き状況を確認しに伺いました。

 

目処が立ってきたとの事、ということは工務店さんの抱えるお客さんの被害復旧も進んできたという証拠。

よかった、よかった^^

 

次回の打ち合わせに向けて作業進めます!!

 

-2018.10.17-

@里山で暮らす家 N邸リノベーション 今週の設計

既存の建物をBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)に入力中。

これを使うと既存で残す部分、解体部分、改修部分とデータで仕分けすることが出来ます。

設計、見積もり、工事等の各段階で整理出来ると合理化できるので。

※色つき部分は解体検討部分

 

※こちらは計画案

 

 

そして、ラフなCGやウォークスルーも見ることが出来るのでお施主さんにも説明がしやすくて出来上がりのイメージが共有できます。

 

古民家の改修でもBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)のARCHICADを使っていきます!

 

 

-2018.9.29-

@里山で暮らす家 N邸リノベーション 今週の設計

本日の打ち合わせは構造設計途中段階の説明でした。

提案したプラン、お施主さまの要望、構造設計検討の三者の摺合せ。

それぞれの立ち位置からの意見の違いを調整します。

 

条件付きで可能という対案もあったのですが使い勝手上、お施主さんがNGということで既存のままと決断されました。

 

既存のままといってもその場所が使われなくなることは誰も望まないので使いやすくなるように工夫が出来そうで 一同ほっとしました^^

 

優先順位部分(主に外構工事)の見積もりは出てきたので合わせて報告。

 

後は母屋部分なのですが台風被害の復旧に追われる工務店さんからの見積もりはまだ時間がかかるとの事。

 

 

 

 

 

-2018.9.7-

@里山で暮らす家 3  N邸リノベーション

先日の打ち合わせで優先事項が決まりました。

母屋以外の工事個所として

・西側の法面拡張

(湿気と通風が悪い原因で母屋に対してよい状況といえない)

・敷地の中ほどにある蔵の解体

(利用していない割に、離れと母屋の間に位置していて使い勝手を悪くしてい

る)

建築工事費の予算もありますが先ずはこの二点から見積もりをはじめます。

-2018.7.2-

@里山で暮らす家 N邸 リノベーション 詳細調査

亀岡市の山間部、茅葺の築100年以上という民家のリノベーションの依頼。

これからもこの家に暮らしていきたいというご要望。

代々継がれてきた家を大切に次の世代にバトンタッチするという気持ちが伝わってきます。

 

設計に入る前に住宅医による詳細調査をお勧めしました。

 

リフォーム前に今までの維持管理、現状の把握(特に劣化具合)が必須です。

予算の事もあるので把握した状況をベースに優先事項をきっちり決めて、出来るだけ合理的無駄のない設計をするための作戦を練る事から始めます。

 

調査の日は住宅医と住宅医を目指して勉強されている実習生が14名集まりました。

床下、平面、断面、立面、断面、小屋裏とチームに分かれて調査していきます。

今回の指揮は仕立建築舎の平賀さん

開始前に調査の段取りと注意事項の説明があり、それぞれのパートへ散開。

 

そしてあっという間に午前の調査が終了。

近くにお店がないため、所員が弁当を届けてくれました。

 

食事後、各班の進捗状況説明と時間がかかっている班へのバックアップ体制の調整。

 

今回は床下と小屋裏が難関。

床下は空間が少なくて潜れない部分があったこと小屋裏の梁が確認しにくい状況だったことで時間がかかったようですが応援の人員配置があ時間内に終えることが出来ました。

 

しかしこのさすまた構造の小屋裏は魅力的ですね!!(虫嫌いの方にとっては恐怖のようですが^^虫はいませんでした)

このまま遊ばしておくのはもったいない気がします。

 

お天気も雨が降ったりやんだりということで外部の調査班もタイミング見計らい臨機応変に調査が出来ました。

毎度のことながら調査中は、お施主さまに気苦労をかけてしまっているのが申し訳なく思います。

 

Nさまご夫妻は冷たい飲み物などお気遣いいただき、長時間にわたってご協力いただき感謝です。

 

持ち帰り、リノベーション案を考えるのが楽しみです!!というか既に方向性を探ったり、ケーススタディに取り組んでいます。

 

これからのご夫婦の暮らしを想像し、積み重ねられた暮らしの文化を大切にしつつ、現在の改修方法を取り入れて住みやすい家に設計していきたいと思います。

 

そして、母屋以外の納屋、蔵、門屋、離れ 等の敷地内の他の建物との関係、将来を見据えた使い方にも着目する必要を感じています。