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FORMAの家デザイン

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サルトリイバラハウス

京都市西京区

構造:木造2階建て

敷地面積:96 ㎡

延べ面積:86.44 ㎡

家族構成:夫婦、子供2人

竣工:2015年12月

サルトリイバラハウスは京都市西京区の駅から近い場所にあり、古家がある土地を購入され建て替えられました。 ご夫婦共働き、子供たちも早くはない帰宅時間で、平日はご家族でゆっくりくつろぐ時間は少ないということでした。 全体がコンパクトなので、何をするスペースを優先するかが大事でした。 住まい手のKさんご家族とお話しすると、リビングに移動してくつろぐというより、ダイニングが、食べる、勉強する、本を読む、くつろぐ場所で、日々の暮らしの中心になっています。 いろいろな活動や作業をしやすく、かつ、ゆっくりくつろげるスペースにしようと計画が始まりました。 そして、忙しいご夫婦が日常の家事がしやすいのはもちろん、その合間に、好きな写真を見たり、レコードを飾ったり、ホッとできるところが少しずつある住まいになりました。

Tiny House

京都市伏見区

構造:木造2階建て

敷地面積:78 ㎡

延べ面積:42 ㎡

家族構成:1人

竣工:2015年9月

タイニーハウスは伏見の古くからある街の中にあります。家族で暮らした築50年の住まいの建替えです。 冬は寒くて、築50年をひしひしと感じるところが多々あり、広さも含めて一人で住むには暮らしにくい住まいでした。引っ越しも考えられたのですが、一人で暮らすための規模も予算もコンパクトな住まいができないものかとご相談におこしいただいたのがSさんとの出会いでした。引き継いだ住まいや土地を一人で維持していくための方法として、賃貸での活用も含めて考えています。 コンパクトならではの動きやすさとこもった感を持ちつつ、せせこましさを感じさせない吹抜けや視線の抜けをつくり、自分で手を加えられる楽しみも残しています。

テイネンゴノイエ #02

京都府亀岡市

構造:木造2階建て

敷地面積:93.77 ㎡

延べ面積:73.57 ㎡

家族構成:夫婦

竣工:2013年10月

住まい手は、FORMAの自宅近くにお住まいの父母世代からの知り合いのご夫婦お二人。 「自分達より若い世代の人に頼んだ方がいい。」そう思われて、FORMAへ設計の依頼をしていただきました。 ご要望は、 ・年を重ねてもできるだけ永くそこで暮らせる家にしたい。 ・少しでも地球環境にやさしい家がいい。 ・その他のことは中西さんにお任せする。 ということでした。 ゆったりと朝食をとるゆとりや、家を飾る楽しさを感じる、引っ越されたご夫妻からの感想が、これからのご夫婦お二人の新しい暮らしが見えてくるような気がします。

SUMIKA

京都府亀岡市

構造:地下RC造 地上木造

敷地面積:89.53 ㎡

延べ面積:106.36 ㎡

家族構成:夫婦

竣工:2008年9月

20年程前の造成地で、道路から1.8m上が宅地地盤となります。隣地の擁壁が不安定な状態にあったため、既存の家や隣地の建物が傾いていました。この問題をクリアするため、擁壁を再構築する際に生じた空間にRCの箱を挿入し地下と上部の基礎を兼ね、2層の軸組みを積み上げる設計としました。 クライアント夫婦の収集している骨董品が映える器となるようにと、家のコンセプトは「墨色の家=スミカ」としました。「スミカ」には、クライアント夫婦が「愛着を感じ永く棲み続けていける家=棲家(スミカ)」という願いを込め、建築手法では分離発注を用いたことから、「価格の透明性を目指した家=澄家(スミカ)」という意味が込められています。

UTSUWA

京都府亀岡市

構造:木造2階建て

敷地面積:97.21 ㎡

延べ面積:67.01 ㎡

家族構成:夫婦 子供1人

竣工:2009年10月

計画地の法規制は、「第一種低層住居地域、最大可能建築面積は15坪、最大可能延べ面積は24坪」 という制限に対し、家族3人が住む家でありながら家人の陶芸のアトリエという機能を併せ持つ必要がありました。 陶芸のアトリエという性質上、アトリエ部分は別棟で計画し、その外壁はデッキ部分とのプライバシーを守る塀としての機能を併せ持たせる設計としました。 デッキ部分は、家のアクテイビティーと工房のアクテイビティーが融合する場でありながら、居間とひとつながりのアウトドアリビングとして、縁側として、中庭として、そして、多目的に使えるフリースペースとして利用できます。コンパクトでありながら内部と外部が融合する家となりました。

高台の家

大阪府箕面市

構造:木造2階建て

敷地面積:96.11 ㎡

延べ面積:81.74 ㎡

家族構成:夫婦 子供2人

竣工:2009年11月

計画地は大阪の山裾に広がる住宅街に位置し、大阪中心部の高層ビル群が望めます。道路から 4メートル高低差が有り、石積み擁壁は昭和40年代に築造されたもので、構造的な安定が担保されないため擁壁に頼らず安定させ、擁壁に負担を掛けない方針での設計や工法が求められました。 クライアントからは、眺望を生かす事、内部空間がつながりのある事、白い外観、などが求められました。眺望を取り込めるという最大の利点を活かして、吹き抜けを中心とする空間づくりで、家のどこに居ても眺望を楽しめる設計としました。 また、各室についても間仕切りを開けると吹き抜けを通じてひとつながりとなり、閉めるとプライバシーも保てるという可変性を持った家となりました。

音楽室のある家

京都府長岡京市

構造:木造3階建て

敷地面積:97.73 ㎡

延べ面積:152.41 ㎡

家族構成:母1人 夫婦 子供2人

竣工:2010年8月

計画地は造成から30年以上経つ住宅地となります。 クライアントからは、  1.完全分離の二世帯住宅。  2.親世帯は落ち着いた環境で土と接する生活がしたい。  3.子世帯は夫婦共通の趣味であるオーボエの演奏を楽しみたい。 というご要望をいただき、そこから自ずと親世帯は1Fに、子世帯は上階に、という構成が決まりました。 しかし、完全分離の2世帯としながらも双方の気配が感じられるつながる部分は必要だと考え、中庭を1Fから3Fまでを縦に貫くライトウェル(光の井戸)とし、各階にテラスやBALを設けてコミュニケーション出来るスペースを設けました。上階の子世帯は、ひとつながりの住宅となっています。通常楽器のための防音室といえば閉ざされた密室というイメージですが、開かれた(インタラクティブな)音楽室という位置づけとしました。限られた空間を分節して閉塞させるよりより開放的でつながりを持たせる設計としました。それにより、演奏はもとより楽器の収蔵庫としてのギャラリー的な使い方も可能となりました。 音楽室の周りは日常ではダイニングやキッチンの機能となりますが、友人たちを呼んで演奏する時などはホールのホワイエ(休憩室)のような使い方も可能となります。1Fの親世帯は、前庭と中庭という2つの庭に面し、どの部屋からも庭を眺める事ができる開放的な空間となっています。

狭くて広い家

京都市北区

構造:木造2階建て

敷地面積:55.14 ㎡

延べ面積:54.99 ㎡

家族構成:夫婦

竣工:2011年7月

狭くて広い家(Small But Spacious House) この名前はニュージランド出身のご主人が名付けられました。日本のように人口密度の高くないニュージランドでは、平屋建ての広々としたお住まいでした。それを考えると、床面積が 54.99㎡(16.6坪)の住まいをどう感じるか、それも、階段部分もある2階建てで・・・。クライアントご夫妻自身も不安に思われていたようでした。まずは、FORMAで建てた近い規模の物件を見ていただき、実際に広さを体感していただきました。その結果、「意外と広い。大丈夫だね。」という感想をいただき、安心して今回のお話を進める事が出来ました。その後に提案させていただいたスキップフロアの図面と模型を見ていただいた時の言葉、「Small But Spacious House!!」その言葉が示す通り、まさに「狭くて広い家」がこの家のコンセプトとなりました。 家づくりで最も重視したことは、この床面積でクライアント夫婦2人が暮らすうえで手狭感がないかという事でした。そうは言っても敷地面積は55㎡で、3方は隣家と高さが3mの擁壁に囲まれた町中の井戸のようでした。隣接地の景色を取り込む手法も使えません。そこで慎重に周囲の状況を読み取り、内部のボリュームを最大限に取り(天空率という手法により斜線規制を除外しています)、いかに広く感じるかに主眼をおき設計しました。 狭い空間を実際以上に広く感じて生活していただけるように、 ・玄関を入ると高さ7mの吹抜けにより、上部への開放感 ・スキップフロアーにより、内部のボリュームを最大限活用(2階建ての容積に6つの床) ・床面積に算入されない床を取り、収納スペースの確保 ・各フロアに視線の抜けをつくる ・移動時の天井高さの変化による広がり感 のような点をしっかり考慮し、実際の床面積からは想像できないほどの広さと密度の濃い空間を実現しました。 ※ 54.99㎡(16.6坪)・・・日本の一般的な賃貸住宅ですと、2DKか2LDK程度の広さです。

カジュトクラスイエ

京都市西京区

構造:木造2階建て

敷地面積:164 ㎡

延べ面積:98.64 ㎡

家族構成:夫婦 子ども2人

竣工:2014年1月

「カジュトクラスイエ」は家のちょうど裏側にある小さな川沿いに、八朔、檸檬、柿、栗、たくさんの実のなる果樹が緑豊かに並んでいます。ちょうど秋から冬にかけての工事中は八朔や檸檬がたわわに実り鈴なりでした。 ご家族はご夫婦と小さなお子様が二人。元気で明るいご家族と、たくさんの果樹と、家の前にある大きな大きな山桜。街中の家でありながら、緑と四季がとても身近に感じられます。山桜はご主人の小学校入学の記念樹です。 大きくなった桜は家が完成した2014年の春も満開でした。「落ち葉の掃除が大変なんですよ」とおっしゃるものの、お隣のご実家のお父様がいつも掃除をしてくださるようです。お家が完成した日も、撮影の日も、お隣のおじいちゃんと遊ぶ子供達が2階の窓から見えました。ほのぼのする光景がとてもよく似合う家です。

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