滋賀県大津市
構造:木造2階建て
敷地面積:287.52 ㎡
延べ面積:109.84 ㎡
家族構成:夫婦 子供2人
竣工:2012年2月
自分達らしくを追及していた夫婦2人の時より世界が広がった。子供がいるから、自分の小さなころを思い出し、自分の中の潜在的な思いに気付くことができた。和室で遊んだ記憶、屋根に上った思い出。
「星空を眺める」
父とはできなかったことを、息子としたいと思うようになった。子供は気持ちの良いもの、気持ちの良い場所を感覚でつかむ。無垢の床に寝転がること、2階の隅っこに座ること。
この子達の成長と共に自分達らしく創り上げていくイエ。おおらかにのびやかに、気持ちがゆたかになる住まい方ができるイエ。カッコ良くてもかしこまっていないといけない暮らしではなく、子供がいて汚すのは当たり前を自然に受け入れられるイエ。幼かった頃、兄弟で和室で遊んだ懐かしい思いが感じられるイエ。
家族がカエルイエ。
兄弟がカエルイエ。
京都府長岡京市
構造:木造3階建て
敷地面積:97.73 ㎡
延べ面積:152.41 ㎡
家族構成:母1人 夫婦 子供2人
竣工:2010年8月
計画地は造成から30年以上経つ住宅地となります。
クライアントからは、
1.完全分離の二世帯住宅。
2.親世帯は落ち着いた環境で土と接する生活がしたい。
3.子世帯は夫婦共通の趣味であるオーボエの演奏を楽しみたい。
というご要望をいただき、そこから自ずと親世帯は1Fに、子世帯は上階に、という構成が決まりました。
しかし、完全分離の2世帯としながらも双方の気配が感じられるつながる部分は必要だと考え、中庭を1Fから3Fまでを縦に貫くライトウェル(光の井戸)とし、各階にテラスやBALを設けてコミュニケーション出来るスペースを設けました。上階の子世帯は、ひとつながりの住宅となっています。通常楽器のための防音室といえば閉ざされた密室というイメージですが、開かれた(インタラクティブな)音楽室という位置づけとしました。限られた空間を分節して閉塞させるよりより開放的でつながりを持たせる設計としました。それにより、演奏はもとより楽器の収蔵庫としてのギャラリー的な使い方も可能となりました。
音楽室の周りは日常ではダイニングやキッチンの機能となりますが、友人たちを呼んで演奏する時などはホールのホワイエ(休憩室)のような使い方も可能となります。1Fの親世帯は、前庭と中庭という2つの庭に面し、どの部屋からも庭を眺める事ができる開放的な空間となっています。
京都市北区
構造:木造2階建て
敷地面積:55.14 ㎡
延べ面積:54.99 ㎡
家族構成:夫婦
竣工:2011年7月
狭くて広い家(Small But Spacious House)
この名前はニュージランド出身のご主人が名付けられました。日本のように人口密度の高くないニュージランドでは、平屋建ての広々としたお住まいでした。それを考えると、床面積が 54.99㎡(16.6坪)の住まいをどう感じるか、それも、階段部分もある2階建てで・・・。クライアントご夫妻自身も不安に思われていたようでした。まずは、FORMAで建てた近い規模の物件を見ていただき、実際に広さを体感していただきました。その結果、「意外と広い。大丈夫だね。」という感想をいただき、安心して今回のお話を進める事が出来ました。その後に提案させていただいたスキップフロアの図面と模型を見ていただいた時の言葉、「Small But Spacious House!!」その言葉が示す通り、まさに「狭くて広い家」がこの家のコンセプトとなりました。
家づくりで最も重視したことは、この床面積でクライアント夫婦2人が暮らすうえで手狭感がないかという事でした。そうは言っても敷地面積は55㎡で、3方は隣家と高さが3mの擁壁に囲まれた町中の井戸のようでした。隣接地の景色を取り込む手法も使えません。そこで慎重に周囲の状況を読み取り、内部のボリュームを最大限に取り(天空率という手法により斜線規制を除外しています)、いかに広く感じるかに主眼をおき設計しました。
狭い空間を実際以上に広く感じて生活していただけるように、
・玄関を入ると高さ7mの吹抜けにより、上部への開放感
・スキップフロアーにより、内部のボリュームを最大限活用(2階建ての容積に6つの床)
・床面積に算入されない床を取り、収納スペースの確保
・各フロアに視線の抜けをつくる
・移動時の天井高さの変化による広がり感
のような点をしっかり考慮し、実際の床面積からは想像できないほどの広さと密度の濃い空間を実現しました。
※ 54.99㎡(16.6坪)・・・日本の一般的な賃貸住宅ですと、2DKか2LDK程度の広さです。
京都市北区
構造:RC造地下1階・木造1階建
延べ面積:213.37 ㎡
家族構成:夫婦
竣工:2013年12月
住宅医による、既存住宅のリフォーム。築年数は31年。 リフォーム前の調査で現状の性能を把握し、限られたコストを無駄なく効率良く活用する方法を選択しました。
耐震改修、温熱改修、機能改善、劣化改修について優先順位を決め、単独の性能改善はもちろん、それぞれの要素での相乗効果が期待できるような改修を行いました。改修前と改修後での性能比較を行ったところ、期待どおりの機能改善が実現できました。
コスト性を追求するため、施主直営の分離発注を採用。住宅医のノウハウから、木造建築病理学「既存ドック・システム2」に基づいて設計を行いました。
京都府亀岡市
構造:木造2階建て
延べ面積:197 ㎡
家族構成:両親、夫婦
竣工:2013年-2016年
昭和29年建築の住宅で三世代にわたり住みつがれてきた民家です。構造材は所有の山から切り出された桧を使い、土壁、瓦葺きの地域固有の建て方で作られています。家族の成長(孫世代の独立や両親の高齢化)、変化に伴った暮らし方ができるように家も変化していく必要がありました。
耐震診断をし、劣化状況などの調査結果と、住まい手ご家族の要望をあわせて、全体計画を行い、そのうえで、住みながらの工事になる点、家族の暮らしの変化が予想される点もあり、工期を分けて計画を進めることになりました。
数年かけての工事になった場合も、全体計画(劣化改修、耐震性能の向上、断熱性能の向上、現在の住まい方に合わせた機能向上)の視点を持ちつつ設計を行うことで、徐々に、家全体の経年劣化の改修が施され、耐力の向上につながったリノベーションができます。
京都市伏見区
構造:木造2階建て
敷地面積:126.78 ㎡
延べ面積:98.95 ㎡
家族構成:夫婦
竣工:2013年12月
テイネンゴノイエY邸は60代のご夫婦2人暮らしの住まいです。ご夫婦2人になってからの建替えです。 北は大きな運動場、南側の道路がちょうどT字路にあたり、南北に風も視線も抜けるとても良い場所です。 建替え前は、南の日当りの良い部屋が充分に使われておらず、北にキッチンとダイニングあったことから、冬でも寒い北側で過ごされることが多かったようです。
お二人共に定年まではフルタイムで仕事をされ、定年後はそれぞれの趣味を日々愉しまれています。娘家族が遊びに来ることもあり、新しい住まいは、そんな日々の暮らしや老後のことも考えながらのプランになりました。
京都府亀岡市
構造:木造2階建て
敷地面積:97.21 ㎡
延べ面積:67.01 ㎡
家族構成:夫婦 子供1人
竣工:2009年10月
計画地の法規制は、「第一種低層住居地域、最大可能建築面積は15坪、最大可能延べ面積は24坪」 という制限に対し、家族3人が住む家でありながら家人の陶芸のアトリエという機能を併せ持つ必要がありました。
陶芸のアトリエという性質上、アトリエ部分は別棟で計画し、その外壁はデッキ部分とのプライバシーを守る塀としての機能を併せ持たせる設計としました。
デッキ部分は、家のアクテイビティーと工房のアクテイビティーが融合する場でありながら、居間とひとつながりのアウトドアリビングとして、縁側として、中庭として、そして、多目的に使えるフリースペースとして利用できます。コンパクトでありながら内部と外部が融合する家となりました。
京都府亀岡市
構造:地下RC造 地上木造
敷地面積:89.53 ㎡
延べ面積:106.36 ㎡
家族構成:夫婦
竣工:2008年9月
20年程前の造成地で、道路から1.8m上が宅地地盤となります。隣地の擁壁が不安定な状態にあったため、既存の家や隣地の建物が傾いていました。この問題をクリアするため、擁壁を再構築する際に生じた空間にRCの箱を挿入し地下と上部の基礎を兼ね、2層の軸組みを積み上げる設計としました。
クライアント夫婦の収集している骨董品が映える器となるようにと、家のコンセプトは「墨色の家=スミカ」としました。「スミカ」には、クライアント夫婦が「愛着を感じ永く棲み続けていける家=棲家(スミカ)」という願いを込め、建築手法では分離発注を用いたことから、「価格の透明性を目指した家=澄家(スミカ)」という意味が込められています。
京都府亀岡市
構造:木造2階建て
敷地面積:293.73 ㎡
延べ面積:232.64 ㎡
家族構成:夫婦 子供3人
竣工:2008年12月
住宅の用途ととして「事務所併用住宅」にしたいという要望があり、1階は事務所と和室(ゲスト用)、2階が住宅という構成となりました。住宅の中心に中庭を設けることにより、周囲を住宅に囲まれた敷地でありながらプライバシーをしっかり守り、気持ちよく外とつながる設計となっています。
1階は、事務所スペースと和室(ゲスト用)となります。相互の間に土間をつくる事で、それぞれの領域が程よい間合いになるよう設計しています。事務所スペースでありながら落ち着きのある空間となっています。2階は、中庭を中心にして回廊のようにLDK、子供室などを配置させ、ゆったりと寛げる気持ち良い空間となっています。