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サルトリイバラハウス

京都市西京区

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帰ってきたとき、出かけるとき、ダイニングから水周りへ行くとき、家族が何度も行き来する場所です。大きな階段は好きなものを飾る場所になり、踊り場の天窓からの光が射し込みます。リビングとしてのスペースをとらない分、ゆとりを感じる玄関スペースになりました。自分たちの暮らしや考え方を見つめると、それぞれの住まい手らしさがある家になります。

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2階の2つの子供室前は畳の間です。壁面は造作家具ではなく、りんご箱を利用して収納にしています。りんご箱を使ってみませんかという提案に、面白いですね!と共感いただき、りんご箱のレイアウトも楽しんで考えられました。

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子供たちは自分の部屋の壁一面をそれぞれ自分でペンキを塗りました。弟のS君はブルー。世界地図ができてブルーの壁が海になっています。ロフトが寝るスペースで、畳の間とつながります。

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姉のAちゃんの部屋の壁は薄い水色です。とてもさわやかです。子供室はどちらも北向きで落ち着きます。勉強も好きなことも集中できる自分だけの空間です。

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暮らしの中心になるダイニングです。食卓でもあり、くつろぐ場所でもあります。窓際にソファほどの奥行きのベンチを作りました。日々の様々なことがこのダイニングテーブルを中心にしておこなわれます。

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ピアノやテレビもある囲まれて落ち着くダイニングです。準防火地域にある住まいは家全体の窓の数もコストにかなり影響します。窓の数は絞っていますが、庭の緑がすぐ近くに感じるように、そして風通しが良いところに窓があります。

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洗面ボウルは一つですが、家族が横並びで髪を整えたり、ひげを剃ったり、歯をみがいたりできるスペースです。洗面の手前が洗濯機で、洗濯物はここから一直線にデッキへ干せるようになっています。取り込んだ洗濯物は洗面室横の収納に片付けます。日々の家事の一つである洗濯動線が短いこともとても大事です。

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ご主人が仕事室で机にむかって仕事をし、振り向くと階段の踊り場が見えます。自然の景色を眺める外窓と自分らしく作った室内を眺める内窓があります。お父さんの仕事室が家の中心に位置しています。

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ちょうど中学生の姉のAちゃんがお菓子を作っていました。キッチンを壁側に、ダイニング側に大きなカウンターを置いています。広くとった作業台は料理を並べたり、レシピを見るタブレットを置いたり、父と娘、母と娘、父と母、二人がキッチンに立つときもとても役立ちます。

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キッチンとダイニングは全面床暖房をいれています。床材は名古屋まで家族で見に行かれました。こだわりたいところとおまかせいただいたところと、いい具合で楽しまれました。

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小さな居場所がところどころにある住まいです。踊り場はギャラリーのように写真や絵を飾られています。コンパクトでも、気持ちのゆとりにつながるスペースは大事にしたいです。

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ご主人の仕事室の壁だけは、珪藻土塗りではなくシナ合板です。作るのも考えるのも好きなご主人が、自分スペースを自由に作れるように。そのときそのとき、一番しっくりするカタチに変化していく場所です。

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寝室はクローゼットとロフトがあります。ロフトは季節替えの布団など、予備の収納スペースです。家族4人でも充分寝ることができるくらいかなりの広さがあります。上部の内窓からは階段上の天窓からの光が入ります。

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玄関からダイニング、庭までを見ています。視線がスッーと外へぬけていく気持ちよさを感じます。

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木塀にとりつけた表札やインターホン上部の照明は、塀を四角に切り取って取り付けてあります。木戸の入口や内と外の緑がやわらかく照らされます。

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木塀の内と外に草木を植えています。サルトリイバラというのはツル性の多年性植物です。春に薄黄色の花が咲き、秋には実が赤くなります。好きな植物を植えることで楽しみが増えます。葉っぱが落ちた後のツルに赤い実がなる姿がとても楽しみです。

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木塀に囲まれている内のような外のようなデッキスペースはキッチンから続いています。外でお茶を飲んだりご飯を食べたりするときも、とても使いやすいです。普段は庇の下が日あたりの良い洗濯物干し場所になります。

outline

構造:木造2階建て / 敷地面積:96 ㎡ /
延べ面積:86.44 ㎡ / 家族構成:夫婦、子供2人 / 竣工:2015年12月

外皮平均熱貫流率(UA):0.43W/m²K
冷房期の平均日射熱取得率(ηA):1.6
熱損失係数(Q値):1.69W/m²K
全国の外皮性能基準値はこちら
※ 地域区分「6」を参照

explain

サルトリイバラハウスは京都市西京区の駅から近い場所にあり、古家がある土地を購入され建て替えられました。 ご夫婦共働き、子供たちも早くはない帰宅時間で、平日はご家族でゆっくりくつろぐ時間は少ないということでした。 全体がコンパクトなので、何をするスペースを優先するかが大事でした。 住まい手のKさんご家族とお話しすると、リビングに移動してくつろぐというより、ダイニングが、食べる、勉強する、本を読む、くつろぐ場所で、日々の暮らしの中心になっています。 いろいろな活動や作業をしやすく、かつ、ゆっくりくつろげるスペースにしようと計画が始まりました。 そして、忙しいご夫婦が日常の家事がしやすいのはもちろん、その合間に、好きな写真を見たり、レコードを飾ったり、ホッとできるところが少しずつある住まいになりました。

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