京都市伏見区
outline
構造:木造2階建て /
敷地面積:68.42㎡ /
延べ面積:72㎡ /
竣工:2022年7月
explain
祖父母が昭和35年に蔵を購入し住居に模様替えをして長年暮らしていました。他界されてから空家となっていた住宅を、住居兼仕事場として使うためのリノベーションです。
蔵の意匠を残しつつ、耐震と温熱の改修において、住宅医の診断方法の一つである性能向上調査を行いました。
劣化耐久性、耐震、温熱性、省エネ性、バリアフリー性、火災時の安全性、それぞれの性能が向上するように設計しています。
用途は、近所に住むお孫さんの将来の住居兼仕事場ですが、家族が暮らす母屋から歩いていける距離にあり離れ(別邸)のようでもあります。
兄弟姉妹の家族が集まったり泊まったりできる場所として、独立して仕事場としてなど、これからの使われ方が楽しみな住宅です。
※こちらの物件は、京都市の「まちの匠の知恵を活かした京都型耐震・防火リフォーム支援補助金」を利用しています。
☐耐震診断の評点は0.05~0.30 改修後の評点は1.01~1.06 ※1.0以上は一応倒壊しない
☐断熱工法 屋根:外断熱スタイロフォームt=150 外壁:外断熱EPSt=60 基礎:べた基礎底面、立上りネオマフォームt=90 開口部:樹脂アルミ複合サッシ
☐機能性:収納、動線、日常の暮らしを想定する住まい方の提案をしています。
☐情緒性:蔵の外観を大切にすることで開口部が限られますが、少しでも多くの光を採り入れ、外部との連続性を感じられるようにしています。
☐身体性:仕事場、居間、お店 多用途に使えるフレキシブルな空間にしています。東西軸、上下軸に抜けを取ることで、空気の流れと、下階にも光を取り入れる計画としています。