配筋検査 合格。
とても綺麗に組めています。
第一印象でほぼ決まります。
綺麗な事は迷いがない。
迷いがないという事は決められた規定を知っているという事。
次は型枠、コンクリート打設です。
昨年からご家族で内部の家財整理をされてきました。
春から夏、秋、冬とお休みの間に少しづつ片付けられて いよいよ解体工事が始まります。
普段は別の場所にお住まいですが、同居されるご両親の今後の暮らしを考える時に利便性が良い事からこの場所に住むことを選ばれました。
内部は使われなくなった時代からほぼその時代のまま保存されてきた感じです。
改修も検討していたのですが屋根の雨漏り箇所から浸水が進んでいて、いたるところに虫害(白蟻、キクイムシ等)が認められました。
構造部材の含水率も20%を超える構造部材も多く、現状も雨漏れが起こっていることが予想でき、建物の劣化が相当進んでいると感じました。
お施主様の年齢からすると改修してから今後利用される使用想定年は50年以上。
更に子孫に引き継ぐとなると+50年以上というようなことも想定すると新築も視野に入ります。
改修の場合、ほぼ骨組みだけにして新築と変わらない性能レベルまで改修する方法もありますが新築以上に費用の掛かる可能性もありながら不安要素(構造材の耐力等)が残る可能性もあります。
更にこの土地の有効利用(二筆に跨って建っている)を考える時に新築の方が自由度が高まる。
という事もあり新築の方針となり進むことになりました。
ですがこの建物の雰囲気を残す部材を新築に取り込んで設計することとしました。
この時点で使用する建具類は全て生捕りされ、倉庫で出番を待つことになります。