ARCHITECTURE DIARY

建築現場日記

里山で暮らす家 N邸リノベーション

  • @里山で暮らす家 N邸リノベーション 

    解体工事、土工事の再見積、着工を控える中

    母屋の設計は構造補強と設計との摺合せが始まりました。

    現状抱える問題点の整理、対策の方向性が出そろいかけてきた感じ。

    現況に合わせて構造補強をしていくには 現況の把握と採用可能な耐震補強製品の知識も必要。

    在来のように梁の高さが違うので今回はステンレスのブレースで変形を止めようという考え。

     

    一階の耐力壁要素には地震力を軽減するダンパーも設置する予定。

     

     

    茅葺の骨組み(さすまた)部分も劣化が進んだ時のスラスト対策を施そうという考えです。

    補助金の申請書類の準備も同時進行です。

  • @里山で暮らす家 N邸リノベーション 解体と擁壁工事見積もり 合理的な計画  

    年明け早々に出てきた見積もり内容を見たところ、蔵の解体工事費が非常に高くなっていました。

    家の周りは塀で囲まれていて蔵は家と離れの中ほどに有り、作業の通路を作らないと搬出が出来ない状況。

    なので人手がかかることは理解できるにしても費用の妥当性の判断は難しい。

     

    ボク自身も判断が難しいのだからお施主様は尚更だと思いました。

    今回は内容、明細の説明はもちろん、比較の為 他業者に見積もりを依頼しました。

    あまり比較をするのは気持ち的にしてもされてもいい気分はしないので 信用おけるところにお任せする事が多いのですが

    今回は驚くぐらいの見積もりなのでやむを得ません。

     

    作業の進め方や段取りによって費用が変わる事もあるし細目の裏付けを教えてもらう事で理解が出来れば納得も出来ます。

    結果はやはり金額の開きが出てきました。

    更に、説明を行う際にお施主さまの提案により 新しい作業方法で合理的な選択肢が生まれる事になりました。

     

    合理的な提案。

    この部分は工事関係者なら普通行わない判断をお施主様がいいよ! と言って頂いたから出てきた案。

    具体的に言うと入口にある立派な松の木を移動してレッカーの使用が可能になった事。(手入れされた立派な松を動かすなんて一同誰も考えられませんでした)

     

     

     

     

     

     

     

  • @里山暮らしの家 N邸リノベーショーン

    優先事項は

    既存の蔵解体

    西側の1m高い地盤を掘削し母屋から50cmほどの通路を広げる事。

    この二つが大きな課題。

     

    地盤掘削をすると土留めが必要となる事から先ずは鉄筋コンクリートのT型擁壁を提案。

     

    コストを下げる方法の提案を求められたので提案した方法

     

    ① 蛇籠に割栗石を詰めたもの。鉄筋コンクリート擁壁と工事金額が変わらないとの事。

    搬入経路が道に面さないため通路を確保し養生を行った工事になるため、人力による小運搬が必要。

    算出結果としてはほぼ同水準となる。

    ② 生コンクリートの廃棄物をコンクリートに固めたもの。

    現在 近隣のコンクリートプラントに在庫がなく、遠方から運ぶとなると運搬費がかさむことになる。

     

    ③ 擁壁用型枠コンクリートブロック

    コンクリートブロックの内部に生コンを打設させて固める方法。これが一番現実的で臨機応変に対応できそう。

     

    工務店さんの話を伺うと職人が不足している状況でなかなか思うように事が運ばないという。

     

    早め早めに進めておきたいところです。

     

     

     

     

  • @里山暮らしの家 N邸リノベーショーン

    先日は概算工事金額の説明と合わせて優先工事の再確認。

    耐震工事というと 耐力壁を増設、建物上部構造の軽量化と思われる方が多いと思いますが 劣化部分の改修工事が大変重要です。

     

    いくら強くしても弱っているところをそのまま置いておくとその部分が弱点になるからです。

    住宅医の詳細調査ではこの部分もはっきりとしますので工事に見込むことが可能です。

     

    予算を横目にこれから構造計画を本格化させる事をお伝えして了解を得ましたので進めてまいります!

     

     

     

     

     

  • @里山暮らしの家 N邸リノベーション

    概算見積もりが出てきて 現実的に取捨選択が出来る基礎が出来ました。

    BIM入力の方も外観が現れるくらいの入力は済みました。

     

    これから耐震設計に進むにあたって予算とのバランスを見ながら工事量を踏まえてどこまで耐震性能を高めるかを話し合います。

    お施主さまにとっては安心、安全にという思いは一番ですが、予算の上限もある事でしょう。

    強さについては構造設計者からの説明をしてもらい耐震性能の程度を理解してもらったうえで進めていきたいと考えています。

     

    現段階の状態のままでは劣化事象が即耐震性能につながってきますので劣化改修と合わせて改修計画を立てることが大切になります。

    このような部分は費用を削ることは出来ません。

    それ以外の箇所についてなら場合によっては後から更新可能な部分もあります。

    こういった箇所は将来に更新という手もあるのでしょう。

     

    色々な手を考えながらまとめていくことの難しさと責任を感じています。

    住宅医として学んだ知識や過去の事例の中で得た方法を駆使することで 家を引き継いでいきたいとお考えのお施主さまの役に立てるように頑張る所存です。^^