住宅アーキテクト

中西義照のブログ

手摺の施工例

手摺の用途は書いて字の如くではあります。

落下防止や行動の補助のために取り付けられるものです。

sumika3

日本では法律では

・階段
・踊り場2F以上のバルコニー
・屋上

に設置する事が義務付けられています。

手摺とは、狭い意味では「横に渡された手で掴む横材」を指しますが、一般的には、横材以外の構成部材(手摺子や親柱等)も含めて手摺といったりします。木、金属、石、コンクリート等の材料で作ります。

FORMAでは手摺が空間に与える影響は大きいと考えていて、その場所や空間のイメージに合わせてその都度デザインを考えています。

今回は、今までの実例を踏まえながら詳しく解説をしたいと思います。

■ 「大文字の見える家」

daimonji1

daimonji2

daimonji3

屋外の階段、バルコニーに手摺が設置されています。

限られた空間の中で圧迫感を与えないように「軽く浮遊するようなイメージ」でデザインを考えました。

施工スペースが少ないため、施工をしやすいようにという点も設計段階で配慮します。

「軽く浮遊するようなイメージ」を実現するために、なるべく細い部材を採用し、強度を考えてスチール製のフラットバー、丸鋼で構成しています。

メンテナンス性の観点から、耐候性を持たせるため亜鉛メッキ仕上げとしました。

形状が複雑なため、本来ならば溶接が必要な箇所は全てをボルト接合とし、且つすっきりと見えるように考えました。

部材毎がパーツとなっているため、施行時の搬入が容易です。万が一、何か問題が発生した場合にも交換が容易となっています。

限られた空間でも圧迫感はありませんし、スチール亜鉛メッキ素地を生かした存在感のある手摺となりました。

「SUMIKA」

sumika1

「地下の内部階段」

こちらは玄関土間の正面に階段があります。階段を印象的なものとするため、なるべく存在感を消すデザインの手摺としました。

sumika2

「廊下の手摺」

L時に曲がった手摺です。

通常は角に柱を立てるのですが、少しずらす事で宙に浮いたように感じます。

部材はスチール製のフラットバーに着色し、手摺の手に触れる部分には薄く挽いた木を着色して取り付けています。

sumika3

「1階から2階への内部階段と手摺」

手摺の部材と階段を受けるササラ桁をスチール製のフラットバーで創っています。

階段部分と廊下部分の手摺は分割されていますが、六角穴の皿ビスを使ってジョイントしています。

分離発注の施工方式のため施工図を描いて、金属加工業者へ直接発注を行いましたが、図面どおりの仕上がりとなりました。

フラットバーという薄い線材のみで構成されますがしっかりとしています。

「SUMIKA」の家の詳細はこちら