いつか合気道の道場を設計したい
建築家のブログ

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-2016.11.30-

土地購入相談事例

クライアントから土地広告を見せられ購入是非についての意見を求められました。
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土地の価格は相場より少し高め、クライアントの購入意思が高いと感じましたが、総予算内に納まるかどうかを検討してから決定する事にしました。
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(元々は家を建てるために土地を探していたのに、いつの間にか土地の条件を優先してしまい、家に予算が掛けられず、諦めた家に住んでいるという本末転倒な事例が何度かありました。
もっと早くに相談に来ていただけたらという思いで土地からの相談をお受けするようになりました。)
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総予算額の裏付けとクライアントにとって最適な借入方法の検討ため、独立系のファイナンシャルプランナー(伊東氏)に相談しアドバイスを受けると同時に、クライアントの家に対するイメージや家に求める大きさについてのイメージを共有し、具体的な要望の整理をして実際工事費にどれだけ必要かを算出しました。
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(予算内に収めるための具体的な方法もアドバイスさせて頂きました)
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結果、クライントに取って安心となる予算が決まり、家の漠然としたイメージも出来上がると同時に、土地と建物の不明確だった予算の配分が見えてきて購入する事になりました。
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そしてもうひとつ、購入前に設計者の視点で見る事によって、問題を抽出し後からかかる費用を先読みまたは整理する事ができました。
今回のケースでは事前に調査し購入後に費用がかかることを把握すると共に、契約までに把握した事柄をクリアにする事が出来ました。
(交渉に際しては仲介の不動産業者に入ってもらって話を詰めてもらいました。)
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敷地内の構造物はガレージ屋根の上屋や仮設の小屋のようなものが敷地内に置かれており、契約までには売主側で処分してもらう事になりました。
隣地側にある擁壁の安全性ついても隣地の許認可書類が入手出来ました。
境界についても境界PLが入れられ、境界から突出している隣家構造物の撤去も売主側で対処してもらえました。
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専門家でないとこのような事には気付きにくいため、問題にもならず現況のままで取引されるケースもあります。
しかし、目的は家の建築が目的なので、これらの問題を整理しておかないと結局、対処費用がクライアント持ちとなります。
可能な限り予測して明確にしておくことが大切です。
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土地購入前から相談していただけたからこのようなアドバイスが出来た事例でした。