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京都市北区の建築事例「狭くて広い家」

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狭くて広い家

「狭くて広い家(Small But Spacious House)」

この名前はニュージランド出身のご主人が名付けられました。
日本のように人口密度の高くないニュージランドでは、平屋建ての広々としたお住まいでした。それを考えると、床面積が 54.99㎡(16.6坪)の住まいをどう感じるか、それも、階段部分もある2階建てで・・・。
クライアントご夫妻自身も不安に思われていたようでした。

まずは、FORMAで建てた近い規模の物件を見ていただき、実際に広さを体感していただきました。
その結果、「意外と広い。大丈夫だね。」という感想をいただき、安心して今回のお話を進める事が出来ました。

その後に提案させていただいたスキップフロアの図面と模型を見ていただいた時の言葉、
「Small But Spacious House!!」
その言葉が示す通り、まさに「狭くて広い家」がこの家のコンセプトとなりました。

家づくりで最も重視したことは、この床面積でクライアント夫婦2人が暮らすうえで手狭感がないかという事でした。そうは言っても敷地面積は55㎡で、3方は隣家と高さが3mの擁壁に囲まれた町中の井戸のようでした。隣接地の景色を取り込む手法も使えません。
そこで慎重に周囲の状況を読み取り、内部のボリュームを最大限に取り(天空率という手法により斜線規制を除外しています)、いかに広く感じるかに主眼をおき設計しました。

狭い空間を実際以上に広く感じて生活していただけるように、

  • 玄関を入ると高さ7mの吹抜けにより、上部への開放感
  • スキップフロアーにより、内部のボリュームを最大限活用(2階建ての容積に6つの床)
  • 床面積に算入されない床を取り、収納スペースの確保
  • 各フロアに視線の抜けをつくる
  • 移動時の天井高さの変化による広がり感

のような点をしっかり考慮し、実際の床面積からは想像できないほどの広さと密度の濃い空間を実現しました。

※ 54.99㎡(16.6坪)・・・日本の一般的な賃貸住宅ですと、2DKか2LDK程度の広さです。

「狭くて広い家」が出来るまで(現場日記)