住まい方アドバイザー 中西千恵のブログ

category

-2018.2.16-

通路の幅ってそこでどんな動きをするか想像するとかわってきます。

  これ、何をしているかというと。右の壁から一番左のマステまでが130cm。右側半分が土間通路、左側半分がフローリング通路。半分にするとどっちも65cm。(建築図面ではミリで書いてあるけど、普段の暮らしの中でミリ感覚って伝わりにくいなと思う。センチとメートルかな。)65cmあると、人が通ることを考えると問題ない幅だと一般的には言えます。   それが、左側のフローリング通路が、右側の土間通路より一段(20cmほど)高くなってるとどうだろう?     腰かけてる高さがちょうど20センチほどの高さ。こうして腰かけて靴を履くこともあるよね。上の写真だと、座った時の壁までに余裕がないけど、通路幅を土間通路65cm→75cm、フローリング通路65cm→55cmにしてみると、前の壁までの空いた寸法が見た目でこれだけ違う。     そして、フローリング側から土間に下りるとき、20cmの高さがあると少し前のめりになることを考えると、65cm→75cm、10cm土間側の通路を広げると、下りた時の壁までの距離の感じ方が違う。10cmの違いで壁が気にならなくなるなというのが私の感覚でした。   逆に低い土間から20cm高いフローリングへあがるときは前のめりになることがありません。これ、Kさんちの土間とフローリングの通路なんですが、フローリング通路の左側は奥行35cmのカウンターがあるので、通路幅が55cmになっても、肘から上は90cmあるので狭さは感じないと思います。(写真にチラッとだけうつっているテーブルがカウンダ―だと想定して確認してみた。)   というわけで、

一般的と言われる通路幅をとっていても、そこでどんな動きをするかを想像してみると、そこに必要な寸法のバランスが見つかるということです。

 

広さに余裕があればいいんだけど、限られた広さで、動きやすく使いやすく日々暮らそうと思えば、こうした細かな寸法を大事に考えるということ。平面の図面だけ見ていてもわからないことです。  

暮らしは平面じゃないってことを忘れないよ

 

って、自分に言い聞かせてます!     「家を考えようと思う仲良し夫婦を応援します! 私たち夫婦とたくさん話しながら楽しく暮らす住まいを考えましょう♪」     京都の住宅設計事務所「FORMA(フォルマ)建築研究室」の住まい方アドバイザー中西千恵でした。   誰それ?どんな人?と興味をもってくださった方はこちらのブログをご覧くださいね♪ ↓↓↓↓↓ 住まい方アドバイザー 中西千恵のプロフィール  ]]>