ARCHITECTURE DIARY

建築現場日記

建築現場日記

@里山で暮らす家 リノベーション 工事経過

空家だった家屋の改修工事。

先ずは、置かれていた家財を運びだし解体工事に取り掛かります。

家財処分は産業廃棄物となると結構な処分費がかかります。

要件に合えば、行政から補助金が出る事もあります。(助かりますね)

※詳しくは地域の市役所でお尋ねくださいね。

 

運び出した後から解体が始まります。

改修の方針は、劣化を改善、耐震性を高める、温熱環境を良くする、使い勝手を良くする計画です。

特に耐震性を高める部分は後から出来ない基礎と上部構造の接合をしっかりやる事になるので床は全て撤去です。

数日後にはこのとおり。

そして、地盤調査で地盤の強さを調べました。

直接基礎で耐えられる強さという事がわかりました。

 

この改修工事は耐震改修も含めています。

亀岡市の木造住宅耐震化促進事業 補助金

を使っていて、耐震改修する事で市からの補助を受ける事の出来る設計を行っています。

 

設計通りコンクリートのベタ基礎を作るため、表土を鋤取り転圧し防湿シートを全面に敷きこみます。

鉄筋を配置して行きます。

今回頭を悩ませたのは古民家部分と後に増築された部分が混在するところ。

古民家部分は基礎は無く外周部の土台が周囲のコンクリートの犬走りのような物に乗っかっている状態。

上部の耐力を基礎に伝えるためにこのような事を考えました。(構造設計者もこれはいいと言って頂いた案です。)

 

 

 

黄色い部分が既存の土台ですが、将来もし土台や柱が劣化した時はボルトを取れば新しいものに取り換え可能という納まりです。

既存の布基礎がある部分はアンカーを取りスラブ鉄筋と接合し一体になるように。

既存の土台もシロアリ等の食害も無く安心しました。

 

そして、このタイミングでもう一つ。

中央部の柱の下がりが気になっていました。

ジャッキを入れて、上げてみた所うまく上げる事が出来ました。

壁が割れる事になりましたが、塗り替える予定、後の不陸の調整が楽になるのでここは思い切りよくやって正解です。

 

そして二階の床下を確認したところ。

長手方向に梁がかかっていて直行方向は繋ぎ梁(エビ割丸太9となっていました。

床を踏みしめるとたわむ原因はこれですね。

補強を工務店さんと相談して可能な限り行う事にしました。

火打ち梁はしっかり入っていて羽子板で止まっているので水平構面強度も安全側です。

下屋部分の瓦葺き替え時に野地板をめくり、更に水平構面の補強と断熱を同時に行う予定です。

この時代の建物は太鼓梁やエビ割の丸太根太で作って有り、水平を出すのは大変だったでしょうね。

製材技術、乾燥などの品質がしっかりしている現在と比べると大工さんの技術や手の掛け方は非常に手間のかかったんだろうなと推察します。(当時の工期は一年くらいというのも普通だったので)

 

電線も碍子にフクロ線(未だ使えそうですが)将来漏電しても大変なのでこれを機に取り換えます。

 

設計の方は、既存を活かしつつ、新しくするところは新しくするとしてメリハリ付けて行きたいと思います。

古い部分に増設する引違の格子戸。

これから倉庫で古建具を物色してきます。

合うものがあるといいのだけれど。